開館30周年記念企画展 「美術館へのおくりもの―寄贈によるコレクション成長のあゆみ」
2018.04.21 -2018.06.03 | 茨城県近代美術館

2018 年、茨城県近代美術館は開館30 周年を迎えます。美術館にとって重要な財産といえるもの、それはコレクション(収蔵品)です。当館の前身である茨城県立美術館が開館した1947 年からおよそ70 年にわたる作品収集のあゆみの中で、大きな位置を占めるのが「寄贈」です。当館は、様々な人々からの貴重な「おくりもの」によって支えられてきました。美術館に作品を寄贈する―そこには単なる「もの」の授受にとどまらず、作家や遺族、個人コレクター、画廊や地元企業との多様なつながりの物語がありました。

様々な「おくりもの」は、どのように当館コレクションの特色を育ててきたのでしょうか。美術館の作品収集には、作品を集めて展示する、そして展示することで作品が集まってくる、という不思議なサイクルがあり、作品収集と展覧会活動は密接な関わりを持ちます。「おくりもの」は、当館がどのような展覧会を開催してきたか、作品に携わる人々とどのような関係を築いてきたかということの反映でもあるのです。
本展は、作品寄贈にまつわる様々な背景を掘り起こしつつ、過去の展覧会の記憶も併せて展示する試みです。また、近年寄贈を受けた新発見の中村彝〈伊原元治氏像〉の初公開の機会となります。当館に携わったすべての方々へ感謝と「これからもよろしくお願いします」の気持ちを込めて、寄贈によるコレクション成長のあゆみを振り返ります。

(画像:中村彝「伊原元治氏像」1920(大正9)年 当館蔵 ☆新発見)

 


イベント情報

開館30 周年記念企画展
「美術館へのおくりもの―寄贈によるコレクション成長のあゆみ」
会期:平成30年4月21日(土)~6月3日(日)
会場:茨城県近代美術館
入場料:一般600(480)円/高大生360(310)円/小中生240(170)円
※( )内は20 名以上の団体割引料金
※満70 歳以上の方,障害者手帳等をご持参の方は無料。土曜日は高校生以下無料
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(ただし,4月30日(月)及び5月1日(火)は開館)
連絡先:
(お問い合わせ)
近代美術館
〒310-0851 茨城県水戸市千波町東久保666-1
TEL:029(243)5111 / FAX:029-243-9992
MAIL:info@modernart.museum.ibk.ed.jp
後援:水戸市/朝日新聞水戸総局/茨城新聞社/NHK 水戸放送局/産経新聞社水戸支局/東京新聞水戸支局/日本経済新聞社水戸支局/毎日新聞水戸支局/読売新聞水戸支局
http://www.modernart.museum.ibk.ed.jp/exhibition/kikaku/index_next.html